• はじめに
  • 基本的な作り方
  • ファイルを指定する
  • rundll32.exeを使う
  • Macで見てもらうには


CDの挿入と同時にプログラムを自動再生する機能を「オートラン」と呼びます。
よく、インストールCDなど挿入した時に起きる、あの機能です。
Windows 環境では CD-ROM を挿入しても、デスクトップが変化しないために、自動起動は意味があります。
但し、ドライブの自動挿入の設定がオフにしてあると、動作しませんのでご注意を。但し書きを添えると親切ですね。

オートランCDは簡単に作れ,友人に写真やビデオの入ったCD-Rを渡すような時には便利です。
そのついでに、自作したマイアイコンも使っちゃいましょう。

CD-Rのライティングソフト、例えばB's Recorder GOLDはオートランCD作成機能を備えています。
また、Vectorで探せばAutorun用の専用の実行ソフトが多数公開されています。
でも、そういうソフトを使わなくても、Windowsのメモ帳で作れるんです。

CDを挿入して、マイコンピュータを開くと、本来ならこんな表示ですが→
マイコンピュータのEドライブのアイコンが変わっている←こんな表示にする事ができます。

ここでは、Windowsのメモ帳をつかった、オートランCDの作り方を紹介します。( DVDも同様です。)


注意すべき点がひとつ。

Windows はアイコンファイルを、パスとファイル名とで管理し、イメージを記録します。
他の CD-ROM をすでにオートランした場合、そのアイコンのイメージが表示されてしまいます。
これを避けるためには、パスとファイル名にユニークな名前を使用する必要があります。

次頁からの説明では、すべて「icon.ico」としていますが、特別な名前の(*.ico)にしてください。
せっかく作ったマイアイコンなのに、表示されないのはさみしいですよね。





基本的な作り方


Windowsのメモ帳を起動し「Autorun.inf」というファイルを作ります。

CDを作る時は、フォルダの中の全てをいれてください。
以下のように記述し,「Autorun.inf」というファイル名で
データと同じ階層に保存します。


CDへのデータ書き込み時に一番上の階層へ入れる
作ったマイアイコンも一緒に同じ階層に入れます。
2行目,3行目はいずれか一方だけでも結構です。
つまり自動実行CDにしなくてもアイコンだけを変える事も可能です。
(当然ですが、使用文字は半角英数字で)
あと、
自動実行させたいファイルとプログラムも用意します。
通常は windows/command フォルダーに入っていますので、
startup.exeをコピーしてしてください。

あとはCD作成時にデータと同時に書き込みます。例えば
CDライティングソフトで、名前を「PhotoAlbum」として、作成すると
マイコンピュータのEドライブのアイコンが変わっている
CD挿入後は↑と表示されます。たったこれだけです。

ただし、start.exeはコンソールアプリで、
Windows95/98に標準でインストールされていますが、
内部コマンドとして動作するWindowsNTやXPでは動作しないそうです。
つまり、
「OPEN=startup.exe」はWindows95/98用です。

WindowsNTやXPではstartはcmd.exeの組み込みコマンドとなっていて
start.exeではなく単にstartとすれば動くようです。
例えばindex.htmlを自動的に開きたい場合は
「OPEN=start index.html」とします。

以上が基本的な作り方ですが、
プログラムを用意しなくても、
オートランCDとして機能する場合もあります。

どのファイルもという訳にはいきませんが、
「ファイルを指定する」や「rundll32.exeを使う」を参考にしてみてください。





ファイルを指定する


この方法はWindowsに必ずインストールされているアプリケーションでは有効です。
プログラム.exeを用意しなくてもいいです。

メモ帳であればnotepad.exeと入力するだけで起動できます。

ですから「●●●.txt」を開きたい場合は
OPEN=notepad.exe ●●●.txt」とするだけでOKです。


このようなことができないアプリケーションは
OPEN=C:/WINDOWS/●●●.exe ●●●.拡張子
と完全に指定しなければいけません。




rundll32.exeを使う


rundll32.exeはシステムの機能を呼び出すことができるユーティリティーで、
拡張子にソフトが関連付けさえされていればどのようなファイル形式でも可能です。

.htmlならインターネットエクスプローラが立ち上がり、
.aviや,.mpeg、などはメディアプレーヤーが立ち上がるという具合です。
要はそのファイルをダブルクリックするのと同じ効果が得られるということです。

例えば「index.html」なら
OPEN=rundll32.exe url.dll,FileProtocolHandler index.html
といった風に記述すればO.K.です。


音楽で「abc.mp3」なら
rundll32.exe amovie.ocx,RunDll /play abc.mp3
のように記述すればMP3を演奏させることもできます。

あと、
OPEN=rundll32.exe url.dll,MailToProtocolHandler ●●@ドメイン」とか
OPEN=rundll32.exe url.dll,FileProtocolHandler mailto:●●@ドメイン?subject=CD-R について
などとすればE-mail作成画面を出すことも可能です。

ちなみに、私はこの方法を、よく使います。

利点は、
1,Windows95/98、NTやXPを区別しない事
2,MS-DOS窓が開かないから、スマートです。

start.exeはMS-DOSプログラムなので、一瞬DOS窓が開いて不格好です




Macで見てもらうには


ISO9660 やハイブリッドフォーマットで書き込めば Mac でも見る事はできます。

しかし、自動実行するのはWindowsだけです。
Windowsでしか使えないのは不便に思うかもしれませんが、
実は、CDをドライブに入れると自動的にプログラムが起動する方がおかしいのです。

Windowsのセキュリティを無視して起動させるという事です。
つまり、CDをドライブに入れさせれば、
ウイルスでもトロイの木馬でも簡単に仕掛けることができてしまいます。
便利な機能のためにセキュリティが犠牲になっていることをお忘れなく。

Macintosh の場合、QuickTime の自動再生の設定を利用して、自動起動を行わせる方法があります。
ただ過去に、この機能を利用して、ウィルスが出回ったことがあるため、出荷時にQuickTime 自動再生をオフにした機種もあります。

それに、
Macintosh ユーザーは CD-ROM が自動起動することを、予想していません。
デスクトップにマウントされた、ボリュームアイコンをダブルクリックして開くのは、通常当たり前の動作です。
マシンを使っている最中に、取りあえず CD-ROM をドライブにセットすることもありえます。
このときに自動起動するとソフトが起動するまで、作業の中断を余儀無くされ「余計なお世話」になりかねません。
CDの開き方がわからないMacintosh ユーザーは、いません。と、断言(していいのか?)してもいいでしょう。

どうしてもオートランさせたい方は、Roxio Toast (17,640円税込) をご購入ください。・・・笑

自動実行に使う autorun.inf ファイルは
情報(information)を記述したテキストファイルです。
ですので Mac では全く認識せず、
autorun.inf という訳の分からないファイルが置かれてるという感じで
自動実行しないだけで、全く問題ありません。