• で。何がしたいの?
     —9字幕を10字幕に
  • リッピング
    フリーソフト
  • FAB字幕スクリプト
     エクセル・他
  • メニュー作成
    フォトショップ
  • 映像・音声
     プレミア
  • オーサリング
     Encore


1986年劇場放映、1988年VHS化、1999年DVD化、2005年デジタル・リマスター版で再発売

という作品(もちろん同タイトル)を、それぞれのいいところを取って、一つに・・・したい。

  長さ 映像 音声 字幕 特典映像 容量 発売元
1988年
VHS
96min 4:3 英語 字幕スーパー(日本語) オリジナル予告
1999年
DVD
93min 16:9
レターボックス
広東語
北京語
1.中国古語
2.中国簡体語
3.英語
4.日本語
5.韓国語
6.マレー語
7.タイ語
8.ベトナム語
9.スペイン語
資料館
キャストクレジット
字幕・音声選択ページ
チャプター選択ページ
オリジナル予告

劇場予告(他の作品)
片面1層
4.25GB





L
D
C
2005年
DVD
95min 16:9ビスタ 広東語 日本語(on/off) フォトギャラリー
チャプター選択ページ
劇場予告(他の作品)
片面2層
7.26GB
UNI
VAER
SAL
  上の黄色部分を一つにしたい。
映像は、16:9(2005年のもの。容量が大きいので多分画質が一番きれい)
主音声は英語にしたい(韓国語/北京語の中で日本語をしゃべっている部分もVHSにしたい)
9ヶ国字幕を使いたいが、一部分表示タイミングのおかしい所があって、VHSの字幕スーパーに合わせたい。
特典映像のキャストクレジットに不満があり、追加修正したい部分が多々ある。(スライドショー)

が、なにぶん、3本とも長さが違うし、字幕スーパーは焼き込みだからバイナリファイルはない。
選択メニューもそのまま使えない。
字幕テキストスクリプトも修正しないと使えないし、そのまま使えるのは字幕BMPファイルぐらい。
・・・となるとIFOを操作してどうこうというものじゃなく、
オーサリングする前に、素材を1から編集するしかないわけです。

  使用ソフト リッピング 移行ソフト
VHSを、PC用にファイル化する。(ビデオキャプチャー)←プレミアで
D
V
D
Fairmount 暗号化を解除  
HandBrake 本編.vob
特典映像.vob
プレミア
MPEG Streamclip メーカ−オープニング動画
モーションメニュー
静止画ギャラリー
シーンチェンジ音声
静止画はフォトショップへ
映像・音声はプレミアへ
SubRip 字幕BMPファイルと
テキストスクリプト
エクセル&テキストエディット
Fairmount、HandBrake、MPEG Streamclip、SubRipについて
各フリーソフトの使い方など、↓詳しくはこちら
===DVD動画をPCへ落とす(リッピング)===

ここからは、高価なソフトの使用になります。小技(こわざ)はなにもありません。

使用するソフト ツール 内容 対するMacの王道ソフトは
フォトショップ フォトレタッチ 画像編集・写真加工
プレミアプロ レンダリング 映像編集・音声編集 Final Cut Pro
アンコール オーサリング DVD、ブルーレイの製作 DVD Studio Pro








リッピング

DVDのどこに何が入っているか把握して、適したソフトでリッピングする。
まずは、Fairmountで2つのDVDを暗号解除しておく。
Fairmountの使い方は===DVD動画をPCへ落とす(リッピング)===を参考にして下さい。

                                    次に、DVDの構造を調べる。
 

←このDVDから、リッピングするのは
本編とスライドショー。

タイトルセットが7つに分割
‖イコール
ファイルが大きい
‖イコール
画質がいい。

ファイル単位で、
VTS_03_1.VOBを、
(スライドショー)

タイトルセットが本編のみなので、
DVDタイトルとして、
VTS_01_のセットを
.movで書き出せる、
MPEG Streamclip
でリッピングする。
  ←このDVDから、リッピングするのは
メーカーOP映像
メインメニュー
サブメニュー 
シーン音声  
チャプタメニュー
音声字幕メニュー
北京語音声  
韓国語音声  
オリジナル予告編

ファイル単位で、
VIDEO_TS.VOB
VTS_01_0.VOB
VTS_02_1.VOB
を、
DVDタイトルとして、
VTS_01_のセット
を書き出す。

SubRipで9字幕をリッピング

今回は、プレミアで使いたいので、HandBrakeの出番はない、と思っていたが、
1999DVDで、問題発生。
本編は2ヶ国語の音声で、どちらを選択しても、MPEG Streamclipが認識しない。
聞こえないだけかと思って、試しに書き出してみたが、無音のムービーになった。
エンコードの回数は極力抑えたいが、(1999DVDの映像は使わないから、)
HandBrakeで、タイトルセットを書き出す。
 
(HandBrakeの使い方は===DVD動画をPCへ落とす(リッピング)===を参考にして下さい。)
上の絵を見てわかるように、720x480なんだが、Stricutは631x344。
1999DVDは、ワイド表示の映像だがレターボックスなので、実際は、上下に黒い帯があるという事。
2つの.m4vの書き出し後、MPEG Streamclipで、.movにする。

1999DVDのもう一つの問題。
MPEG Streamclipの性能で、VIDEO_TS.VOBが書き出せるのだが、
どうやら、マルチアングル?になっているみたいで、
映像は、一つなのだが、音声が、メーカーOP映像のあとに分かれて
シーン音声と他作品紹介の音声が平行して入っている?ような構成だった。
MPEG Streamclipも困っている様な感じで、再生ジャンプすると、しばらくギアが回転する。
早送りをしないで、1x順再生すれば、なんとか見れたので、書き出してみると、
映像は、他作品紹介で、音声はシーン音声の繰り返し、というひどい結果となった。
おまけに、20枚近くあるはずのサブメニューが8枚しかない。
試しに、HandBrakeでやってみると認識はしたものの、書き出しの途中で強制終了になった。(ToT)

仕方がないので、VLC で再生しながら、サブメニューを、画面キャプチャーする。
VLCでは、他作品紹介の映像はまったく表示せず、一枚ごとにシーン音声で再生した。
同じく再生ジャンプすると、しばらくギアが回転し、再生終了してしまうので、
1x順再生しながら、一時停止してキャプチャーする、というアナログ的な時間がかかってしまった。
レターボックスなので、こちらは今度は、左右に黒い帯がある。

他作品紹介の音声の抽出は、Toast付属のCD Spin Doctor.appでアナログで録音。
あとでプレミアでつなげる。(ToT)

昔は、mpeg2decX と a52decXで、完璧に取り出せたもんだが、万能と思っていたMPEG Streamclipも
できないものはありました。
MPEG Streamclipの使い方は===DVD動画をPCへ落とす(リッピング)===を参考にして下さい。



リッピングではないが、VHS を PCにとりこむ。

こちらは、それなりのハード機材が必要です。
VHS再生機→コピーガード除去機→ピンプラグでパソコンと接続し、キャプチャー(アナログ録画)し、
プレミアに呼び込める、.movでファイル化しておきます。



*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  


今回の.movのコーデックは、
映像は、DVCPRO50 - NTSC で、クォリティー100%で
音声は、AC3 stereo, 48 kHz のコンテナにしました。

元素材の音声が5.1ch なのに、2ch にしてしまうのはもったいないですが、
どうしても、吹き替えの方の、かたことの日本語発音が許せないので(笑)、仕方ないです。


なお、プレミアに呼び込めるファイル形式とは、↓です。
Adobe Premiere Pro ユーザーガイド・サポートされているファイル形式






字幕が非常にたくさんあるので、そのすべて(6,399個のBMP画像)がフルスクリーンなのは、ちょっと心配。
なので、アドビ・アンコールのFAB字幕スクリプト用に、SubRipでリッピングします。
(Encoreのテキストスクリプト用の説明は、プレミアの項(タグ)の中ほどにあります)
SubRipの使い方は===DVD動画をPCへ落とす(リッピング)===を参考にして下さい。

「Spruce DVDMasestro」で抽出し、画像を小さくした分、画質を8bitsに上げます。そして、
 

テキストスクリプトのフォーマットは、PhilipsSVCD Designer(*.sub)を利用します。
 
ところが、PhilipsSVCD Designer(*.sub)は、W、H、X、Y形式で、BMP画像の座標を表現します。

対してアンコールは、
Adobe EncoreFAB 字幕スクリプトは、次の形式を使用します。
数字を( ;)セミコロンで区切るドロップフレームタイムコードを使用。
画像ファイル名 開始タイムコード 終了タイムコード 左 上 右 下(ピクセル座標)
RACE001.TIF 00;00;02;02 00;00;03;15 000 000 720 480
RACE002.TIF 00;00;05;18 00;00;09;20 000 000 720 480

なので、W、H、X、Y形式から、左 上 右 下形式に直さないと使えません。

(6,399個のBMP画像)を抽出が完了したら、まずは、テキストスクリプトの整形をします。

1.開く 2.削除 3.保存 4.エクセル 5.次へ 6次へ 7.完了 8.整形 9.数式 10.オート* 11.保存
12.開く 13.保存 14.開く 15.次へ 16.次へ 17.完了 18.削除 19.保存 20.開く 21.確認 22.保存
 

最終ファイルである、「2Chin4.txt」がAdobe Encoreから読み込める、FAB字幕スクリプト、というわけです。

同じ要領で、他の8ヶ国語のテキストスクリプトも、整形して、FAB字幕スクリプトにします。


8年ぐらい前のDVD Studio Pro(Ver.2)だったか?、は、こういうタイプも呼び込めたはずですが、
今(Ver.4)はダメみたいですね。まぁ、スクリプトなくても、画像をそのまま読み込んで字幕にできる様ですが。
Adobe Encoreは、画像だけでは字幕にできなくて、スクリプトをつくらないとダメなソフトなので、
完璧なスクリプトつくりが必要になっています。


*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

レンダリング作業で、字幕スーパーのタイピングをして、正しいタイムコードが変更になりました。

上の各FAB字幕スクリプトを、正しいタイムコードに修正する必要があります。






キャプチャした静止画を利用して、メニューを作り直す。

まずは、一番大変そうな、「音声/字幕 選択メニュー」から。

音声が3つに、字幕が10個に増えるので、リンクボタンを増やさなくてはいけない。

1. Photoshop で Adobe Encore用のサブピクチャボタンを作る
Encoreのボタンセットとは ボタンを切り出す フォトショップで (=3) (=2) 選択用 レイヤースタイル 保存

2. Photoshop で CDを作る

完成品 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
ほかの数十枚のサブピクチャーにも、「CD」が配置されているので、↑これをコピペして使う。


3. 音声/字幕 選択メニューを作る
元画像 1.新規作成 2.ドラッグ 3.背景画像 4.CDレイヤー 5.文字コピー 6.新規レイヤー
7.調整 8.背景完成 9.ボタン 10.ボタン 11.ボタン 12.ボタン 13.保存
↓こちらは完成品↓

CDの色が違いますが、雰囲気は壊してない、出来映え?だと思います。



「チャプター選択メニュー」

このメニューはモーションメニューになっています。動画メニューです。
1.新規作成 2.ドラッグ 3.ボタンセット 4.保存 5.プレミア用背景 6.プレミア用マスク




「メインメニュー」

このメニューはモーションメニューになっています。そのあと、静止画メニューに移行します。
1.新規作成 2.ドラッグ 3.背景修正 4.ボタンセット 5.保存 6.プレミア用画像 7.スライドイン




「サブメニュー」

このメニューは静止画メニューです。
キャストクレジットなどです。2005年のスライドショーを追加するので、リンクボタンが必要です。
数えてみたら、資料館が5枚、キャストクレジットが18枚、スライドショーが20枚ありました。
スライドショーは、16:9ビスタなので、修正の必要はなく、ボタンを配置するだけです。
他は、レターボックスなので、左右に黒い帯があるので、端の修正が必要になっています。
キャストクレジットには、新たに7枚追加、その為、資料館からのリンクボタンが増えます。
静止画は、支障があるので、内の3枚ほどのみ紹介。あと、
ボタンセットも載せておいたので、眺めるだけでも、Encoreのサブピクチャボタンが理解できるかもしれません。

背景画像 サブメニュー サブメニュー サブメニュー ボタンセット ボタンセット
ボタンセット ボタンセット ボタンセット ボタンセット ボタンセット


オーサリングソフト・DVDit! 等は、ボタンのみ作っておいて、ボタンだけ呼び込み可能ですが、
Encoreは違います。

メニューとしてしか、画像は呼び込めないので、予め、背景画像とリンクボタンを配置した静止画作りが必要です。
文字入力、ボタン移動などの編集は、Encoreからフォトショップを呼び出して、編集する仕組みになっています。



*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

音声の一部分(日本語発音)を、VHS英語に置き換える、というレンダリングをしました。
リッピングしたBMPファイルを直す作業が必要です。

パープルの部分は、実際は青色(#0000ff)です。見難いので彩度をおとしてあります。
元のフォーマットは、ウインドウズ 8bit インデックスカラーです。
編集するには、まず、[ イメージ ]→[ モード ]→[RGBカラー ]に変更します。
文字入力したり、移動したり、いらない所を削除したりして編集します。
このままでは、16bit になってしまいます。
レイヤーをすべて統合します。
[ イメージ ]→[ モード ]→[ インデックスカラー ]に変更します。
BMP保存のオプションで、ウインドウズ 8bit を選択して、上書き保存します。






レンダリングツール/プレミアプロ

プレミアを起動 素材を読み込む 動画の場合 静止画.psdの場合 静止画.psdの場合 タイムラインを増やす場合



1.メインの本編を編集する

タイムライン「title」という名称でシーケンスを作成。タイムラインに3つの動画を配置します。
プロジェクトパネルから、リッピングした3つの本編.movをタイムラインにドラッグ&ドロップします。
 
VHS英語.mov と 北京語.mov は、 [カッターツール] を使って本編のみにして、
映像を利用する2005広東語.movは、そのままにします。各.mov のプロパティを見てみると
  ・2005広東語.mov は、23.98fps
  ・北京語.mov は、30.20fps
  ・VHS英語.mov は、29.97fps
と、3本ともフレームレートがバラバラなので、 [レート調整ツール ] を使って、表示タイミングを一緒にします。
(映像を使わない、VHS英語.mov と 北京語.mov は、エフェクトコントロールパネルで小さくしておきます。)

表示タイミングが一緒になったら次は、VHS英語.mov の音声のノイズを除去します。
 
エフェクトパネルの中の、オーディオエフェクト→ステレオと各フォルダを展開し、
その中の [ DeNoiser ] というエフェクトを、VHS英語.mov の音声トラックへドラッグ&ドロップします。
エフェクトコントロールパネルでパラメータを、Reduction -8.0db に調整すれば、ノイズが除去できます。
VHS英語.mov の音声のみを複製してタイムラインに配置し、 [カッターツール] を使って使う部分だけにします。
広東語と北京語の使わない音声部分を、エフェクトコントロールパネルでボリュームレベルを 0.0db にします。
(参考画像は、下のほうにあります)

エフェクトコントロールパネルで各素材の調整が済んだら、次はトラックの音声を調整します。
 
オーディオミキサーパネルを開き、各音声トラックのボリュームレベルを均一にします。
各音声トラックの ボタンをクリックして、出力/無音にしながら、マスターレベルの音量を統一します。
マスターレベルのスライダーは触らないで、各トラックのスライダーを動かして調整します。
必要があれば、各素材に戻って、エフェクトコントロールパネルでボリュームレベルを調整します。


*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

音声の調整が済んだら、広東語の音声を書き出します。
 
 ボタンをクリックして、[ Audio 1 ][ Audio 2 ]トラックのみを出力にして、あとは無音にします。

メインメニューの [ シーケンス ] → [ ワークエリアをレンダリング ] をクリックします。
 
オーディオのレンダリングは、13分ほどかかります。100%になって、    
ビデオのレンダリングに切り替わったら、[ キャンセル ] ボタンをクリックします。

メインメニューの [ ファイル ] → [ 書き出し ] → [ オーディオ ] をクリックします。
 


ファイル名を、[ Cantonese.aif ] と入力して、[ 保存 ] ボタンをクリックします。
 


メインメニューの [ シーケンス ] → [ レンダリングを削除 ] をクリックします。
 
警告BOXが出ますが、[ OK ] ボタンをクリックします。これで、広東語の音声は終了です。


*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

次に、北京語の音声を書き出します。
 
 ボタンをクリックして、[ Audio 3 ][ Audio 4 ]トラックのみを出力にして、あとは無音にします。

メインメニューの [ シーケンス ] → [ ワークエリアをレンダリング ] をクリックします。
 
オーディオのレンダリングは、13分ほどかかります。100%になって、    
ビデオのレンダリングに切り替わったら、[ キャンセル ] ボタンをクリックします。

メインメニューの [ ファイル ] → [ 書き出し ] → [ オーディオ ] をクリックします。
 


ファイル名を、[ Pekingese.aif ] と入力して、[ 保存 ] ボタンをクリックします。
 


メインメニューの [ シーケンス ] → [ レンダリングを削除 ] をクリックします。
 
警告BOXが出ますが、[ OK ] ボタンをクリックします。これで、北京語の音声は終了です。


*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

次に、英語の.movを書き出します。
 
 ボタンをクリックして、[ Video 1 ]トラックのみを表示にしてあとは非表示にします。
 ボタンをクリックして、[ Audio 5 ]トラックのみを出力にして、あとは無音にします。

メインメニューの [ シーケンス ] → [ ワークエリアをレンダリング ] をクリックします。
 
オーディオのレンダリングは、13分ほどかかります。100%になったあと、    
ビデオのレンダリングが、0%から始まります。1フレームずつなのでかなりかかります。

メインメニューの [ ファイル ] → [ 書き出し ] → [ ムービー ] をクリックします。
 


ファイル名を、[ 2005.mov ] と入力して、[ 保存 ] ボタンをクリックします。
 
これで、英語の.movは終了です。


*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

次に、字幕スーパーをタイピングします。コツコツと・・・
タイトルを作成 元にタイトルを作成 タイトル入力完成 EDLへ書き出し Jap.edlの保存
※各タイトルのファイル名の命名の規則 改行したいところに「P」を入れる。スペースは必ず、「全角スペース
ファイル名にスペースがあるなど、本来ならありえないが、これは、EDLファイルを字幕ファイルに利用する為です。

EDLファイル(Edit Decision List)の本来の目的は、業者や別の編集室に持ち込む為に使用する、データリストです。
その内容は、ファイル、トランジション、フレームの保持、クリップ速度、タイムコードなどが記載されます。

今回はEDLファイルの、ファイル名とタイムコードを使います。
上の作業で出力した、Jap.edl を、Encore に読み込めるテキストスクリプトに、整形します。
下の説明は大分はしょってますので、丁寧な説明は===DVD動画をPCへ落とす(リッピング)===を参考にして下さい。

Jap.edlを開く Jap.edlを開く Jap.txtで保存 Jap.txtを開く ウィザード エクセル編集
エクセル編集 エクセル編集 エクセル編集 エクセル編集 Jap2.txtを開く Jap3.edlを開く
最終ファイルである、「Jap4.txt」が、Encore に読み込めるテキストスクリプトです。
これで、字幕スーパーのバイナリファイル化は終了です。

動画のフレームレートが、29.97fpsに統一されたことで、SubRipでリッピングしたタイムコードは、違います
この作業で作成されたタイムコードを、9ヶ国のテキストスクリプトに適用する作業が必要です。



*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

トラックマットキーエフェクトを使用した編集

今回は、フォトショップで作成した、ブルースクリーンを使います。(maskレイヤー)

新しいタイムライン「chapters」シーケンスを作り、フォトショップ書類の背景、ボタンレイヤーを配置。
更にリッピングしたチャプター.movを配置し、その上に更に、「mask」レイヤーを配置します。
movの長さに他のトラックの素材を会わせます。
 
エフェクトパネルの[ ビデオエフェクト ]→[ キーイング ]とフォルダを展開し、
その中の、[ トラックマットキー ]エフェクトをドラッグして、
チャプター.movにドロップします。

エフェクトコントロールパネルで、マスクにするトラックを指定します。
この場合は、[ Video 12 ] トラックです。
 
[ Video 12 ] トラックは ボタンをクリックして、非表示にします。
動画のうち、[ mask ]レイヤーの青色部分だけ表示する結果になります。

メインメニューの [ ファイル ] → [ 書き出し ] → [ ムービー ] をクリックします。
ファイル名を、[ chapters.mov ] と入力して、[ 保存 ] ボタンをクリックします。

もう少し詳しい説明↓
===トラックマットキーエフェクトを使用した編集===


*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *


エフェクトコントロールを使用した編集

新しいタイムライン「Opening」シーケンスを作り、リッピングしたメインメニュー.movを配置。
更にフォトショップ書類の[ overlay ][ ボタン ]レイヤーを配置します。
 
[ overlay ]レイヤーで、レターボックスの黒い帯をかくします。
エフェクトコントロールパネルで、モーションを展開し、その中の、
[位置]の ボタンをクリックして、キーイング を設定し、
編集モニター上で、ボタンをドラッグして移動します。
 
エフェクトコントロールパネルの再生バーを移動し、キーイング を設定、ボタンレイヤーをドラッグして移動
を、必要なだけ繰り返し、この作業を各ボタンレイヤーに設定します。

メインメニューの [ ファイル ] → [ 書き出し ] → [ ムービー ] をクリックします。
ファイル名を、[ Opening.mov ] と入力して、[ 保存 ] ボタンをクリックします。


*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

その他、[ audio ] [ trailer ]シーケンス

 

それぞれ、[ audio.aif ][ trailer.mov ]として、書き出します。







意外にバグが多いソフトです。どんなバグかというと、メニューが超多いプロジェクトや、継ぎ足し継ぎ足しの
繰り返しのプロジェクト、.movのままのプロジェクトなど、保存したのに改めて起動したら、開けない。とか。
通常、保存すれば大丈夫なはずなのに、このソフトはプロジェクトの保存とワークスペースの保存が別になっていて、
保存してからソフトを閉じるまでにやけに時間がかかります。その間にワークスペースの保存をしてるらしい。
回避するためには、閉じる前にキャッシュを削除しておいた方がいいです。起動する時に「フリーズした?」と思う
ほどの時間がかかります。次回の作業に支障はないので、「メニューアクセスの履歴」は削除する事をお勧めします。
 
この作業は、プロジェクトの保存と関係ありません。
それでも開けない時、そのプロジェクトと同じ階層に、同じ名前のフォルダがあって、
その中の、[ProjectPrefs2.xml]と[ProjectWorkspace.xml]を削除すると、
パネルやバーのレイアウトは、デフォルトになってしまいますが、開く事はできます。
なお、削除する場合はご自分の意思で決断してください。私は責任を負いませんので。。
(例えば、一時的に別のところに移動しておいて起動してみるとか・・・)
又、膨大にメモリを使うソフトなので、作業中は他の常駐ソフトを閉じておいた方がいいです。
それと、トランスコードしてないプロジェクトの「プレビュー」はやめましょう。フリーズの源です。
当方、充分なスペック環境であるにもかかわらず、たまにやっちゃいます。(笑)


さて、本題。

オーサリングツール/アンコール

起動設定 詳細設定 読み込み プロジェクト メニュー タイムライン ビルド


10ヶ国字幕の本編動画
プロジェクトパネルから、タイムラインパネルにドラッグ&ドロップすると新しいタイムラインができます。
プロパティパネルで名前を [ title ] とします。[ オーディオ 2 ] に北京語音声ファイルをドラッグ&ドロップします。
同じ様に、[ オーディオ 3 ] に広東語音声ファイルをドラッグ&ドロップします。
各オーディオトラックのプルダウンを開き、[国]を選択して、チャプターも設定しておきます。

[メインメニュー]→[タイムライン]→[字幕トラックを追加]をクリックして、新しくできた[字幕 1]トラックを、
右クリックして、コンテキストメニューから、[ テキストスクリプト ] をクリックします。
このテキストスクリプトは、字幕スーパーから起こし、ひたすらタイピングした末に作成した、[Jap4.txt]です。

次に、FAB字幕スクリプトを配置します。
10

音声と字幕はトラックの番号で区別されます。
 
音声/字幕選択メニューのフローチャート↓クリックすると大きく見られます
 
音声が3つ、字幕が10ヶ国あるので、普通に考えても・・・・・・30通り選べる事になる。
そして、字幕オフのボタンもある。
ただし、英語音声を選んだときは、日本語1字幕しか選択できないようにし、
中国語音声を選んだときは、日本語2字幕しか選択できないようにしたので、
結局30通りのメニュー。音声選択画面、字幕選択画面を含めると、
SubLang.psdから、34枚のメニューをおこしたことになる。


リンク用の、ボタンセットを作成する
Photoshop で作成したメニューが Encore で認識されるようにするには、
Encore で定義済みのプレフィックスをレイヤー名に追加する必要があります。
この作業で Encore がボタンセット、ボタンサブピクチャとして識別します。
10 11 12 13 14
上の図で紹介したプレフィックスは一部だけです。他には、
(+<) 前へ、(+^) メイン、(+#) チャプター、(%) ビデオサムネール、(!) ドロップゾーン、があります。

Encore には、定義されたカラーセットが用意されていて、メニューの読み込み時に自動カラーセットを生成します。
それが気にいらない場合は、独自のセットを作成し、保存して他のプロジェクトで使用することができます。
詳しくはコチラ↓
Adobe Encore ユーザーガイド:メニューのカラーセット

上の図では、一つのボタンセットの作成だけの説明でしたが、同じように他のボタンも作成します。
リンクさせないレイヤーは、背景画像としてすべて統合した方が、Encoreの読み込みやビルドが早くなります。



ボタンセットにリンクを設定する
1.メニューパネルでメニューをダブルクリックして、メニューモニターで開きます。
2.選択ツール を使用して、リンクを設定するボタンを選択します。
3.プロパティパネルでリンク先を指定します。
4.さらに「上書き」で、3で設定したリンク先のエンドアクションを細かく設定します。
ただし、
音声/字幕設定のメニューを数だけ作っても、通常のリンク設定では、音声/字幕がセットされません。
リンク設定時に、ボタンに音声/字幕をセットする必要があります。
また、鑑賞の途中でこの選択メニューにきたとき、通常なら鑑賞の続きから見るのが普通です。
これも、通常のリンク設定ではできません。(見ていた動画の続きに戻るResume機能)

Resume機能 音声字幕をセット メニューの場合 リンクの指定 動画の場合 リンクの指定 要素の一括変更
一度に複数のボタンを選択するには色々方法がありますが、やはり、要素パネルを使うのが一番便利です。
要素パネルとプロパティパネルだけで、細かい設定・変更ができ、この方法だとメニューモニターは関係ないので、
キャッシュが膨大にならず、どんなにメニューが多くても、さくさく作業が進められます。



SubLang.psdから、おこした34枚のメニュー
同じファイルからおこしているので、メニューからメニューへジャンプしていても
まるでタッチパネルのような効果があります。(上のフローチャートもあわせてご覧ください。)
音声選択メニュー   字幕選択メニュー   本編動画へ戻るメニュー
メニュー名 メニュー名 セット メニュー名 音声 : 字幕
SL
 
 SLA
 
A1,SX  SLANil 英語 : 字幕オフ
A1,S1 SLAJap1 英語 : 日本語1
A1,S3 SLAChin1 英語 : 中国古語
A1,S4 SLAChin2 英語 : 中国簡体語
A1,S5 SLAEn 英語 : 英語
A1,S6 SLAKore 英語 : 韓国語
A1,S7 SLAMala 英語 : マレー語
A1,S8 SLAThai 英語 : タイ語
A1,S9 SLAViet 英語 : ベトナム語
A1,S10 SLASpa 英語 : スペイン語
SLB
 
A2,SX  SLBNil 北京語 : 字幕オフ
A2,S2 SLBJap2 北京語 : 日本語2
A2,S3 SLBChin1 北京語 : 中国古語
A2,S4 SLBChin2 北京語 : 中国簡体語
A2,S5 SLBEn 北京語 : 英語
A2,S6 SLBKore 北京語 : 韓国語
A2,S7 SLBMala 北京語 : マレー語
A2,S8 SLBThai 北京語 : タイ語
A2,S9 SLBViet 北京語 : ベトナム語
A2,S10 SLBSpa 北京語 : スペイン語
SLC
 
A3,SX  SLCNil 広東語 : 字幕オフ
A3,S2 SLCJap2 広東語 : 日本語2
A3,S3 SLCChin1 広東語 : 中国古語
A3,S4 SLCChin2 広東語 : 中国簡体語
A3,S5 SLCEn 広東語 : 英語
A3,S6 SLCKore 広東語 : 韓国語
A3,S7 SLCMala 広東語 : マレー語
A3,S8 SLCThai 広東語 : タイ語
A3,S9 SLCViet 広東語 : ベトナム語
A3,S10 SLCSpa 広東語 : スペイン語

わかり難いですが、それぞれ選択後のボタンの色が変わります。↓英語音声のみを例にあげると・・・

音声選択 英語音声選択後 字幕1 字幕2 字幕3 字幕4 字幕5 字幕6 字幕7 字幕8 字幕9 字幕10
・・・というように、見た目だけでも、一枚も同じものはありません。



チャプター再生リストとチャプターメニューを作成する
通常、DVD(市販のものも含め)は、
ファーストプレイから始まり、エンドアクションで次のファイルへジャンプし、孤立ファイルがありません。
最終的にはメインメニューに戻って、待機するしくみになっています。

チャプター選択メニューを作った場合には、エンドアクションの変更が必要になってくるため、
リストを作ることで、同じ単一のタイムラインでも、個別のデモンストレーションを再生することができます。
ついでに、モーションメニューの作り方も説明します。
再生リスト 1枚目 2枚目 左に同じ 左に同じ 左に同じ 左に同じ 左に同じ
左に同じ 左に同じ メニュー作成 モーション リンク設定 種類一括変更 上書き 一括変更
つまり、ディスクが本編終了後にメインメニューに戻る設定になっていても、
チャプターメニューから本編再生したときは、チャプターメニューに戻るようにしたリストです。

この機能を使えば、動画を増やすことなく、デモンストレーションが作れます。
特に、単一のタイムラインに別々の動画がある場合(数種の予告編など)は、再生リストは不可欠ですね。




プロジェクトのチェックとビルド
チェックの方法はいくつかあります。ビルドパネルを開いたほうが、チェックをしている気分になります(笑)
・ファイル→プロジェクトをチェックを選択します。
・ウィンドウ→プロジェクトをチェックを選択します。
・ビルドパネルを開き、「プロジェクトをチェック」ボタンをクリックします。

プロジェクトのチェック DVDフォルダにビルド ファイル変換中 DVDフォルダ完成
このプロジェクトは大丈夫でしたが、「無視して続行」できない時もあります。
重大なエラーじゃないものは無視するらしい。? 例えば孤立ファイルとか。
大体、問題はないといっておいて、問題があるとは、何事?(これもバグのうちか?)

ユーザーガイドをみてみると、
5. ………
6.「ビルド」をクリックします。
7.警告メッセージが表示されたらプロジェクトを保存します。
8.問題をすべて修復してから、もう一度「ビルド」をクリックしてください。
9.書き込みが完了したら、「OK」をクリックします。
と、書いてあった。
でも、「プロジェクトをチェック」しても問題はないし、堂々めぐりになってしまう。
だから、「無視して続行」なんです(笑)

いきなりディスクに書き込むのは不安なので、やはり、DVDフォルダに書き出して、
プレーヤーで再生確認後、アップル付属のライティングソフトで焼くほうが安心です。








9カ国語字幕を10カ国語字幕に
VHS字幕スーパーのバイナリファイル化(字幕ファイル化)
Adobe Premiere Pro(プレミア)の使い方
Adobe Photoshop(フォトショップ)の使い方
Adobe Encore(アンコール)の使い方
テキストスクリプトのフォーマット
FAB字幕スクリプト
PhotoshopでCDを作る
音声字幕選択メニューを作る
BMP保存のオプション
Adobe Encoreのサブピクチャボタン
Adobe Encoreのボタンセット
レンダリングツール/プレミアプロ
フレームレートを統一
DeNoiserで音声のノイズを除去
マスターレベルの音量を統一
EDLファイルを字幕ファイルに利用する
EDLファイル(Edit Decision List)の本来の目的
トラックマットキーエフェクトを使用した編集
エフェクトコントロールを使用した編集
オーサリングツール/アンコール
Adobe Encoreのバグ
メニューアクセスの履歴を削除
ProjectPrefs2.xmlとProjectWorkspace.xml
10ヶ国字幕の本編動画
Encoreで定義済みのプレフィックス
見ていた動画の続きに戻るResume機能
リンクボタンのハイライト
タッチパネルのような効果
モーションメニューの作り方
チャプター再生リストとチャプターメニューを作成